ビジネスパーソンのための メンタルヘルス
マネジメント

心の健康は、仕事のパフォーマンスを左右することも。
心の健康のために、ぜひ実践してほしいのがセルフケアとコミュニケーション能力UP。
ここでは、ちょっとしたアイデアやすぐに実践できる方法を提案します。

職場のコミュニケーション

あいさつを大切にしよう

コミュニケーションの入り口
あいさつを大切にしよう

あいさつは、コミュニケーションづくりの基本であり、最も大切なものです。
コミュニケーションは「あいさつに始まり、あいさつに終わる」
といっても過言ではありません。

あいさつは職場の内と外を円滑につなぐ

あいさつは職場の内と外を円滑につなぐ

コミュニケーションは、人間関係の基本となるものです。生活のなかではもちろん、労働者が協力し合って仕事をする職場ではなくてはならないものです。コミュニケーションの少ない職場だと、仕事上の連絡や報告がうまくいかず、トラブルを招きがちです。また、それぞれが孤立しやすく、その結果「自分がやらなければ」と仕事を抱え込んだり、周囲の支援を得にくくなり、ストレス過重になりやすくなります。

あいさつは、コミュニケーションの入り口です。朝、笑顔であいさつを交わせば、気持ちのよい1日がスタートできます。職場全体が明るくなり、さらに進んでコミュニケーションをとる意欲がわいて、心も元気になるはずです。職場内だけでなく、来訪者にも率先してあいさつすることで、好印象を与えれば、職場の評価も高まり、長期的にはトラブル回避にもつながります。

また、あいさつは健康のバロメーターにもなります。あいさつの様子から相手の心身の状態や不調にも気づくことができるのです。こうした“気づき”も職場では大切です。

こんなあいさつがよい印象に こんなことをしていませんか? こんなときもあいさつを!

簡単にできる笑顔のレッスン

笑顔は、表情筋という筋肉の動きでつくられます。ですから、普段から使っていないと筋肉が動きにくくなります。そこで、朝の歯磨きの時間などに鏡の前で、笑顔のレッスンをしてみませんか。

表情をやわらかくしましょう 目で笑ってみましょう 口の両端を上に上げてみましょう さまざまな表情をつくってみましょう

やっぱり見た目は大事!?

「メラビアンの法則」をご存じですか。アメリカの心理学者アルバート・メラビアンは、直接顔を合わせるコミュニケーションでは言葉そのものが与える印象はわずか7%で、声(スピード、ボリューム、トーン)が38%、顔など(身振り、手振り、表情、視線、服装)が55%もの印象を与えていることを発見しました。同じ実験を佐藤綾子・日本大学教授が日本人に対して行ったところ、顔などの印象がさらに5%高くなったそうです。

これらのことから、コミュニケーションには、言葉だけでなく表情や態度、しぐさが大切な役割を果たしていることがわかります。一つの表情やしぐさ、声のトーンで相手に与える印象がぐっと違ってくるのです。笑顔で元気のいいあいさつは、相手にとても良い印象を残すはずです。

メラビアンの法則 日本人で行った結果