血管年齢と肥満度をチェックします! 高田晴子先生の「メタボリ先生」 脳波計「アルテット」&データ処理システム
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脈波って何? あなたの波形はいかがですか?
  新しい健康指標「血管老化偏差値」
医学博士 高田晴子  医療法人高田

1 容積脈波を2回微分した加速度脈波の平均波形をみます。
2 波形指数・(Waveform index=d/a-b/a ソフト内ではW・I値と表記)を用いて「血管老化偏差値」を算出します。
血管老化偏差値=[W・Iの年齢階層平均値]-[W・Iの記録値]/[W・Iの年齢階層標準偏差]×10+50


加速度脈波の波形は加齢につれて変化します。正常であっても、血管の加齢現象が波形の変化として現れます。本ソフトは18歳以上の波形指数・のデータベースを内蔵しており、相対評価法で、自分の波形が年齢相応の波形指数であるのか、どのくらいずれているのか偏差値でみます。
 偏差値が60以上の場合、他の検査での動脈硬化所見ありとの関連性が強くみられます。偏差値が40以上~60未満であれば年齢相応、標準的な波形です。
偏差値60以上をもつ場合には、高血圧があったり、眼底動脈硬化が発現している場合が多く、男性高血圧の「血管老化」リスクは3.6-3.8倍、男性眼底動脈硬化発現の「血管老化」リスクは2.2-3.3倍で、女性高血圧の「血管老化」リスクは2.0-3.2倍、女性眼底動脈硬化発現の「血管老化」リスクは2.5-4.2倍でした1)。また、喫煙習慣、肥満、高中性脂肪血症、聴力低下とも関連があり、とくに高中性脂肪血症がある場合には、「血管老化」の相対リスクは2.5倍になりました2)。
 加速度脈波が老化波形を示して、「血管老化偏差値」が高い場合には、「血管老化」が進展していると考えられ、どこに原因があるのか、例えば血圧か、喫煙か、高中性脂肪か、肥満か、などを検討する必要があります。また、原因がはっきり認められない場合でも、生活習慣のなかに誘因が存在するのかどうか、受診者に自ら考える機会を提供できるメリットがあります。

文献
1)H TAKADA:Proposal of aging score method by acceleration plethysmography. Health Evaluation and Promotion, 29(5): 855-861, 2002.
2)高田晴子ら:加速度脈波の血管老化スコアを用いた動脈硬化リスク評価:10年間レトロスペクティブ・コホートスタディ. 総合健診, 31 (2): 374-380, 2004.
 



ご注意
血管拡張剤の服用、飲酒、寒冷刺激時には測定は不適です。ただし、降圧薬(血管拡張剤)については、逆に、治療効果の確認に用いることもできます。
また、自律神経機能に支配されていますので、血管の緊張性も結果を左右します。疲労、ストレス、睡眠不足などにより一時的に悪く出る場合もあります。
波形は血管の収縮や拡張が大きく影響します。血圧と同様にある程度の変動幅はありますが、反復測定して、自分の基本波形を把握することが大事です。

血管年齢は、「血管老化偏差値」から実年齢と相対的に算出している数値です。
わかりやすいので保健指導など生活習慣改善や治療協力へのモチベーション作りとしてご利用ください。
BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)
ここでは日本肥満学会の基準に従っております。※肥満(BMI≧25)は、必ずしも医学的に減量を要する状態(肥満症)とは限りません。
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