【特集】メンタルヘルス対策 学生・働き世代のための、心の健康を自分で守る方法

すぐにできるセルフチェック

ストレスの原因は?

ストレスが生まれる原因は様々ですが、とくに気を付けなければいけないのが「生活上の変化」です。
学校への入学、新しい会社への入社、人事異動、退職、離婚、病気やけが…このようなことがきっかけでメンタルヘルスの不調が引き起こされることがあります。おめでたいお祝い事(家の新築、結婚など)も、生活の変化が大きいためストレスの原因となります。

ストレスの原因

社会・心理的要因
職場問題、家庭問題、経済的問題など
身体的要因
睡眠不足、病気など

ストレスによって何が起こる?

メンタルヘルスの不調は、過剰なストレスや強い悩み、不安など、様々な要因から引き起こされます。ストレスがどのように心身に影響を与えるかは人それぞれ異なりますが、ストレスの影響は主に「身体」「心理」「行動」の3つの側面に現れます(ストレス反応)。
自分自身の場合、どのようなストレス反応がでやすいのかを把握しておくと、心のSOSに気づきやすくなります。

肩こり
目の疲れ
疲労
肌荒れ、脱毛
頭痛
腰痛
不眠
自律神経の乱れ
不安
落ち込み
イライラ
怒り
気力低下
集中力低下
希望のなさ
訳もなく涙が出る
生活の乱れ
過食
散財
過度の飲酒・喫煙
ギャンブル
暴言・暴力
遅刻・欠勤

ストレスはあって当たり前

たとえば、「締め切り」というストレスがあることによって仕事や勉強がはかどるように、適度なストレスは気持ちを前向きにしたり、やる気を生み出します。
また、同じストレスでも、ポジティブに受け止めるか、ネガティブに受け止めるかでストレスの感じ方(心理的負担)が違ってきます。

初めて行うことに対して…

  1. ポジティブな受け止め方
  2. チャレンジするチャンス!
  1. ネガティブな受け止め方
  2. やったことがないからムリ

性格によって、ストレスに強いタイプ、弱いタイプもあります。
一般的に、おおらかで気持ちの切り替えの早い人はストレスに強い傾向があるといわれます。反対に、完ぺき主義、まじめ、取り越し苦労してしまうタイプなどはストレスに弱い傾向があるとされます。自分に厳しすぎると、物事がうまくいかないとストレスを感じたり、他人の失敗が許せずに怒りを感じてしまい、心が疲れやすくなります。
自分の性格のクセを知り、ストレスをためやすい反応をしているときに、「あ、クセが出ているな」と気づくことができると、気持ちに余裕をもつことができます。

ストレスをためない工夫

ストレスはたまってから一気に解消するのではなく、ストレスをためにくい生活を日々送り、こまめに解消することが大切です。
ストレスをためないコツは、毎日の生活のなかで運動・仕事・食事・睡眠・休息について、次に紹介することに気をつけて、まんべんなく取り入れることです。

運動
ウオーキングやストレッチなど、簡単にできることからはじめてみましょう。
仕事
働くことは生きがいとなります。ただし、プライベートを犠牲にしてまで働くことは疲弊をもたらします。
食事
1日3食、規則正しく食べることが大切です。友人や家族と食卓を囲むと、心のエネルギーを満たします。
睡眠
脳と体の疲労回復に欠かせません。日中に眠気がないことが、睡眠時間が足りている状態です。
休息
仕事の合間には必ず休息を(1時間ごとに10分など)。1日のなかで、ひとりでリラックスできる時間をとることも大切です。

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