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新型コロナ変異株にも効果 「スーパー中和抗体」を発見<富山大など>

富山大学は6月16日、同大と富山県衛生研究所などの共同研究グループが、ほぼすべての新型コロナウイルス変異株の感染を防ぐ「スーパー中和抗体」の取得に成功したと発表した。
 研究グループは、新型コロナ感染症から回復した患者の血液から細胞の遺伝子を取り出して遺伝子組み換え抗体を作製。この中から特に感染を防ぐ力が強く、多種類の変異ウイルスに対応できる抗体を発見し、スーパー中和抗体と名付けた。スーパー中和抗体は、人の細胞より先にウイルスと結合することで、感染を防ぐ仕組みを持つため、変異株の種類を問わず効果がある。従来型のほか、現在確認されている英国型やインド型などほとんどの変異ウイルスの感染を防ぐことができるという。ブラジル型については現在確認中としている。治療薬を開発できれば、軽症や中等症の患者に投与し、ウイルスの増殖を防いで重症化の予防を期待できる。

プレスリリース【PDF】