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高齢者の死亡リスク低下に有効な歩数は、1日5,000~7,000歩まで <早稲田大など>
早稲田大学は2月3日、同大スポーツ科学学術院と医薬基盤・健康・栄養研究所、明治安田厚生事業団体力医学研究所、京都先端科学大学の共同研究グループによる、高齢者の毎日の歩数と死亡リスクを検討した研究結果を公表した。研究グループは、2011年から行われている「京都亀岡スタディ」に参加した4,165名を、三軸加速度計で評価した歩数の多寡によって4グループに分け、3.38年間追跡し、死亡の発生状況を確認した。その結果、高齢者全体およびフレイルでない高齢者では、歩数と死亡リスクの量反応関係の結果から 1日当たり約5,000~7,000歩で死亡リスクへの有益な効果が頭打ちになることが示された。1日当たりの歩数が5,000歩未満の者が歩数を1,000歩増やすことで死亡リスクは23%低下する(9-10か月の寿命延長に相当)が、5,000歩以上の者が歩数を増やしても有益な効果は見られなかったこともわかった。一方、フレイルに該当する高齢者では、1日当たりの歩数が約5,000歩まで死亡リスクに有益な効果は示さないが、約5,000歩を超えると死亡リスクと負の関連を示したという。
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