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AIが専門医に迫る精度で、早期胃がんを診断<理研・国がん>
理化学研究所と国立がん研究センターは6月6日、両者による共同研究チームが、内視鏡専門医の診断精度に迫る早期胃がんの自動範囲診断AIを確立したと発表した。共同研究チームはディープラーニングを活用した早期胃がんの自動検出に関する先行研究を発展させ、早期胃がんの領域予測を可能にするAIを開発。臨床現場の1年分の連続症例を用いて検証した。その結果、137症例中130症例(94.9%)において早期胃がんの発見に成功した。また、AIが決定した病変範囲と6名の専門医による範囲診断を比較した予備調査では、AIは感度に優れ、真の病変領域との一致率は専門医とほぼ同等の結果を得た。今回の成果について理研および国がんでは、「今後世界中で増加が予想される消化器内視鏡検診において、医師の診断を補助し、熟練度の差による見逃しなどの誤診や装置性能の違いによる施設間の診断格差などを減らせると期待できる」としている。
→ プレスリリース 理研/ 国がん