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抗うつ剤から発がん性物質を検出<厚生労働省>
厚生労働省は、抗うつ薬のノリトレン錠(一般名:ノルトリプチリン塩酸塩)から、発がん性物質のるニトロソアミン類が検出されたと発表した。6月7日に開催された薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会で明らかした。令和3年10月8日に「医薬品におけるニトロソアミン類の混入リスクに関する自主点検について」という通知を発出し、各製造販売業者等に自主点検を依頼したところ、ニトロソアミン類の一種であるN-ニトロソノルトリプチリンが検出されたという。当面、同剤の投与量の急激な減少・中止は離脱症状を生じるおそれがあることを踏まえ、健康影響評価の結果を情報提供したうえで、医療現場において他剤への切替え等を検討するよう周知していくという。
→ 薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会 資料