一覧
高齢者の新型コロナワクチン接種を強く推奨<感染症学会ほか>
日本感染症学会、日本呼吸器学会、日本ワクチン学会は10月21日、高齢者に新型コロナワクチンの定期接種を強く推奨する見解を公表した。その理由としては、新型コロナワクチンは、これまで高い発症・重症化予防効果を示したこと、変異株の出現でCOVID-19の流行は今後も起こること、高齢者のCOVID-19の重症化・死亡リスクはインフルエンザ以上であることを挙げた。ただ、発症予防効果は、ウイルス変異の影響もあり数カ月で減衰するため、流行株に対応した新たなワクチン接種の必要性も指摘している。なお10月から使用されているJN.1対応ワクチンは、現在流行しているKP.3がJN.1の派生株であることから、KP.3に対しても一定の効果が期待できるという。見解はまた、レプリコンタイプ(自己増幅型)のmRNAワクチン・コスタイベにも言及。「自己増幅されるのはスパイクタンパク質のmRNAだけであり、感染力のあるウイルスや複製可能なベクターはコスタイベに含まれていない」とし、被接種者が周囲の人に感染させるリスク(シェディング)はないとした。
→ 2024年度の新型コロナワクチン定期接種に関する見解