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モデル構築で新型コロナ感染リスクを経路別に評価 <近畿大学>

1月12日、近畿大学環境医学・行動科学教室 東賢一准教授らの研究チームは、医療現場における新型コロナウイルスの感染リスクを「空気感染」「飛沫感染」「接触感染」の経路別に推算するモデルを構築し、シミュレーションにより感染リスクを算出、評価した結果を公表した。
その結果、全体の経路の感染リスクに対する各経路の寄与率を求めたところ、「患者の飛沫が顔の粘膜に直接付着する飛沫感染」が寄与率60~86%と最も高く、次いで「患者の飛沫が付近にある物体の表面に付着し、手指を介して顔の粘膜にウイルスが付着する接触感染」が9~32%だった。
また、医療従事者がサージカルマスクを着用した場合は63~64%、フェースシールドを着用した場合は97~98%、両方を着用した場合は99.9%以上、感染リスクを低減できることが判明。さらに、患者がサージカルマスクを着用した場合は99.99%以上、感染リスクが低減し、サージカルマスクを着用した上で換気回数を毎時2回から6回に増やした場合は、さらにその半分以下になることも試算された。 研究チームは、「新型コロナウイルス感染予防において、医療現場で医療従事者がサージカルマスクやフェースシールドを着用することの有用性、患者がサージカルマスクを着用し、換気を適正に保つことの重要性が示された」としている。

近畿大学プレスリリース