モデル構築で新型コロナ感染リスクを経路別に評価 <近畿大学>
その結果、全体の経路の感染リスクに対する各経路の寄与率を求めたところ、「患者の飛沫が顔の粘膜に直接付着する飛沫感染」が寄与率60~86%と最も高く、次いで「患者の飛沫が付近にある物体の表面に付着し、手指を介して顔の粘膜にウイルスが付着する接触感染」が9~32%だった。
また、医療従事者がサージカルマスクを着用した場合は63~64%、フェースシールドを着用した場合は97~98%、両方を着用した場合は99.9%以上、感染リスクを低減できることが判明。さらに、患者がサージカルマスクを着用した場合は99.99%以上、感染リスクが低減し、サージカルマスクを着用した上で換気回数を毎時2回から6回に増やした場合は、さらにその半分以下になることも試算された。 研究チームは、「新型コロナウイルス感染予防において、医療現場で医療従事者がサージカルマスクやフェースシールドを着用することの有用性、患者がサージカルマスクを着用し、換気を適正に保つことの重要性が示された」としている。
→ 近畿大学プレスリリース