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高齢者の睡眠の質 軽い運動で改善<島根大学>

3月26日、島根大学の宮崎准教授の睡眠に関する論文が欧州の老年医学雑誌「Archives of Gerontology and Geriatrics」に掲載された。研究グループは、岡山県総社市で2017~18年の各年3カ月間にわたって調査を実施。睡眠障害がない平均65歳の市民計49人を2つのグループに分け、一方のグループは定期的な運動(毎日約30分の踏み台昇降やダンス、散歩など少し汗をかく程度の有酸素運動)を実施、もう一方はとくに運動をせず、それぞれの就寝時の様子についてデータを収集した。
収集したデータから、運動をしたグループは中途覚醒が減り、睡眠時間が長くなっていることが判明。睡眠の長さや中途覚醒の頻度などに基づき、眠りの質を数値化した「睡眠効率」は、運動開始前に比べて約5%改善し、40代の睡眠の質と同程度に相当することがわかった。宮崎准教授は「薬と違って運動は副作用なしに確実に良く眠れるようにしてくれる」と、日々の運動の大切さを強調した。

島根大学 プレスリリース