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SGLT2阻害薬の腎保護効果で、新たな知見<川崎医大、横浜市立大など>

川崎医科大学と横浜市立大などの共同研究グループは10月1日、SGLT2阻害薬の腎保護効果について、投与開始時のタンパク尿の有無などに関係なく認められることを明らかにしたと発表した。同薬はすでに、複数のランダム化比較試験で、血糖降下作用とは独立した腎保護効果が報告されているが、試験登録者は開始時にタンパク尿を有していたり、降圧薬(レニン・アンジオテンシン系阻害薬)が併用されたりしていたため、タンパク尿を有さない糖尿病患者などに対する腎保護効果は不明だった。こうした実情を踏まえ今回の研究では、データベース(J-CKD-DB-Ex)の14万人以上の実際の電子カルテから、SGLT2阻害薬投与群(n=1,033)とその他の糖尿病治療薬群(n=1,033)を抽出。両群の腎保護効果を比較した。両群とも、約7割はタンパク尿陰性、約6割はレニン・アンジオテンシン系阻害薬を併用していなかった。主要評価項目は推算糸球体濾過量の年次変化とし、副次評価項目は腎複合イベント(推算糸球体濾過量の50%以上の低下など)とした。その結果、主要/副次評価項目ともにSGLT2阻害薬投与群が優れており、また、これらの効果は、投与開始時のタンパク尿やレニン・アンジオテンシン系阻害薬併用とは関係なく認められたという。

プレスリリース【PDF】