一覧
2020年のがん診断件数、前年比で9.2%減 <日本対がん協会>
日本対がん協会は11月4日、がん関連3学会(日本癌学会、日本鴈治療学会、日本臨床腫瘍学会)と共同で実施した、がん診療への新型コロナの影響に関する調査結果を公表した。調査は今年7~8月にかけて、国内486施設を対象に胃、大腸、肺、乳、子宮頸の診断数などのアンケートを実施、105施設から回答を得た。それによると、2020年のがん診断件数は8万660件で、2019年より8,154件・9.2%少なく、治療数(外科的・鏡視下的)も減ったことがわかった。がん別の診断数の減少幅は、胃がんが13.4%と最大で、大腸がん10.2%、乳がん8.2%、肺がん6.4%、子宮頸がん4.8%だった。同協会では、2019年と同じように検診や通院ができていれば発見できたがんが約9%あったと推測。また、がん診断の減少は早期が顕著であることから、進行期の発見の増加、治療や予後の悪化、将来的にはがん死亡率の増加する懸念を表明している。
→ プレスリリース