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脂質異常症および関連疾患に有効なワクチン治療薬を開発<熊本大学>

熊本大学は11月17日、大学院生命科学研究部の尾池雄一教授らの研究グループが、脂質異常症に有効なワクチン治療薬を開発したと発表した。研究グループは、脂質異常症の増悪に関係するタンパク質「ANGPTL3」のアミノ酸配列から3カ所のペプチドを選択、各ペプチドから3種のワクチンを作成し、モデルマウスに投与した。結果、その中の一つが液性免疫を誘導し「ANGPL3」機能を抑制する中和抗体を産生、過食/肥満関連性の脂質異常症および脂肪肝、家族性高コレステロール血症マウスモデルで改善効果を示したという。このワクチンの効果が6カ月程度持続することも確認された。「ANGPTL3」を標的とするバイオ医薬品の開発は世界的に行われているところだが、ペプチドワクチンはバイオ医薬品より安価に製造できる。研究グループでは今回のワクチンについて、「脂質異常症および動脈硬化や脂質異常症関連疾患に対する新規治療オプションの一つとして期待される」としている。

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