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「心の病」30代が最多、企業人事担当が回答<日本生産性本部>
日本生産性本部のメンタル・ヘルス研究所は12月2日、今年7月から9月にかけて実施した「メンタルヘルスの取り組み」に関する企業アンケート調査結果を公表した。2002年から概ね隔年で実施している同調査だが、今回は2019年に続き10回目で、上場企業144社の人事担当から回答を得た。「心の病」の年代別割合は、前回調査では10-20代が増加(30.6%)、30代(33.3%)、40代(29.6%)と世代間の差が見られない状況となった。今回は30代(39.9%)が再び増加し、10-20代(29.0%)、40代(27.5%)を10ポイント超上回り、前回に続き最も「心の病」の多い年代となった。最近3年間の「心の病」の増減は、「増加傾向」との回答が22.9%、「横ばい」が59.7%、「減少傾向」が11.1%だった。「増加傾向」は2019年調査で増加に転じたが再び減少、過去最低になった。また、コロナ禍で従業員のメンタルヘルスが“悪化した”と回答した企業は約4割。その要因として「コミュニケーションの変化」を挙げたのが約9割に上った。
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