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脳卒中の入院時重症度、20年間で低下<国立循環器病研究センター>
国立循環器病研究センターは12月7日、20年間・18万症例が登録された「日本脳卒中データバンク」を用いて明らかにした脳卒中患者の入院時重症度と退院時機能転帰の推移を公表した。183,080例のうち、脳梗塞患者は135,266例(女性39.8%、発症時年齢中央値74歳)、脳出血患者は36,014例(女性42.7%、年齢中央値70歳)、くも膜下出血患者は11,800例(女性67.2%、年齢中央値64歳)で、3病型いずれも、20年の経過の間、発症時年齢の上昇と、軽症化(NIHSSやWFNSの低下)の傾向が見られた。一方、転帰良好の割合は、年齢調整後に経年的に上昇したが、さらに急性期再灌流療法(静注血栓溶解療法またはカテーテルを用いた血栓回収療法)などで調整すると有意な上昇を認めなくなり、男性ではむしろ割合が低下した。転帰不良や急性期死亡の割合は、男女とも経年的に低下した。
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