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治療抵抗性うつ病に対する「rTMS」脳活動変化の様子を解明<九州大学>

九州大学は1月5日、同大学院と大学病院、佐賀大学の共同研究グループが、治療抵抗性うつ病に対するrTMS(反復経頭蓋磁気刺激)治療後の抑うつ症状や認知機能の改善に一致して、脳活動が変化することを、通常診療で用いる脳波計を用いて明らかにしたと発表した。研究では、rTMS治療後、磁気刺激部周辺では高周波の神経振動の出現量(パワー)が増加しただけでなく、刺激周辺部から他の領域への機能的結合も増加することを明らかにした。この結果について研究グループでは、「rTMS治療により、うつ症状が改善するだけではなく、その背景にある脳内の神経ネットワークも改善したということを意味している」としている。今回の研究では、コストのかかる脳磁図計や高密度脳波計を利用していた先行研究と異なり、より簡易な方法でrTMS治療後の脳活動の変化を評価することに成功した。このことについては「rTMSの効果に神経生理学的な根拠を与えるだけでなく、脳波計測と組み合わせた適切な治療プロトコルの構築に寄与するものと考えられる」としている。

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