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ICU設置の指針20年ぶり改訂<日本集中治療医学会>
日本集中治療医学会は3月24日、「集中治療部設置のための指針2022年改訂版」を、公式サイト上で公表した。2002年の指針公表から20年ぶりの改訂となる。この間、高い基準の特定集中1または2が新設されたほか、新興感染症の流行に伴い陰圧個室の必要性が認識される一方で,集中治療施設全体を高い清浄度で保つ施設基準への疑問も提示されるようになった。今回の改訂は、これらの変化に対応しつつ,2021年までに得られた新たな知見を加えたという。なお新指針では,主として「であること」「推奨する」「望ましい」という3 段階の表現を用いている。「であること」という断定的表現は、厚労省施設基準や同学会専門医研修施設認定基準に記載されている内容のほか、集中治療部として最低限必要な条件である場合に用いられている。必須までとはしないが患者の安全性や治療の確実性などを確保するために強く望まれる条件は「推奨する」、施設の事情が許す限り備えるべき条件や、業務の円滑化に重要な役割を果たすと考えられる条件は「望ましい」と表現しているという。
→ 集中治療部設置のための指針 2022年改訂版【PDF】