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2021年がん検診受診者数 コロナ禍前には戻らず<日本対がん協会>
2021年、5つのがん検診(肺、胃、大腸、乳、子宮頸)の受診者数が、前年より増えたものの、コロナ禍前の2019年との比較では、依然として下回っていることが、日本対がん協会の調べでわかった。調査は、住民検診に携わる支部を対象に実施し、44支部中33支部から回答を得、4月4日に結果が公表された。それによると2021年の延べ受診者数は537万6,513人で、前年の435万4,352人から102万2,161人・23.5%増えた。しかし2019年の599万4,398人と比べると61万7,885人・10.3%下回っている。2019年を基準とした受診者数の比率(2020年→2021年)は、胃がん(▲32.1%→▲13.2%)、肺がん(▲29.9%→▲11.0%)、大腸がん(▲23.3→▲9.0%)、乳がん(▲27.2%→▲9.9%)、子宮頸がん(▲23.6%→▲8.0%)と、いずれも2020年よりは改善しているものの、2019年の水準には戻っていない。対がん協会では、がん検診無料クーポンのデジタル化などで、受診率向上に努めるとしている。
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