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加熱式たばこによる受動喫煙、約10%の人がほぼ毎日曝露<東北大学>
東北大学は4月14日、加熱式たばこによる受動喫煙への曝露状況に関する研究結果を公表した。大学院歯学研究科の研究グループは、20〜69歳の男女約5,000人を2017年~2020年にかけて追跡、加熱式たばこによる受動喫煙への曝露割合の推移と、その曝露リスクの社会経済的状況(教育歴)による違いを調べた。その結果、加熱式たばこによる受動喫煙にほぼ毎日曝露されていた人の割合は、2017年は4.5%だったのが、2020年には約2.5倍の10.8%となったことがわかった。また、低教育歴群(中学/高校卒)は、高教育歴群(大学/大学院卒)と比べ、加熱式たばこによる受動喫煙への曝露リスクが約60%高いことも明らかになった。研究グループでは、今回の成果について「加熱式たばこによる受動喫煙への曝露が、新たな社会問題として台頭し始めていることを示唆するとともに、加熱式たばこによる受動喫煙防止に向けた施策立案のための、重要な基礎資料になると考えられる」としている。
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