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かかりつけ医のあり方 とりまとめ公表<日医・中川会長>
日本医師会の中川俊男会長は4月27日の定例記者会見で、「国民の信頼に応えるかかりつけ医として」を紹介した。この文書は、かかりつけ医を取り巻く社会の変化を踏まえ、国民に寄り添うかかりつけ医のあり方を改めて取りまとめたもの。文書では、「かかりつけ医」は一人ひとりの患者との信頼関係が絶対的な基礎としてあり、これまで以上に患者と医師との関係を、より温かみのあるものにしていく姿勢を打ち出している。また、医療のデジタル化を進めることに言及したほか、かかりつけ医機能として、すでに地域医師会を中心に実践している諸活動を明示したとし、「より多くの医師に、それぞれの特性を生かしてこうした活動に参加してもらえるように努めていきたい」と述べた。かかりつけ医の認定制や制度化など財務省からの要求に対しては、「医療費抑制のために国民の受診の門戸を狭めるということであれば認められない。かかりつけ医機能は地域でさまざまな形で発揮され、患者さんとかかりつけ医の信頼関係を絶対的な基礎として、日本の医療を守ってきた。そうした日本の財産を『制度化』で一刀両断に切り捨てることになってはならない」と述べた。
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