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鶏卵アレルギー発症予防効果の可能性がある卵白分解物発見<成育医療研究センター>

国立成育医療研究センターは4月27日、同センター研究所と日本ハム株式会社、高知大学医学部の研究グループによる共同研究により、食品加工用のたんぱく分解酵素で分解した卵白は、鶏卵アレルギーモデルマウスに投与した場合に未分解の卵白より症状が誘発されにくく、かつ未分解の卵白と同等の鶏卵アレルギー発症予防効果を持つことを明らかにしたと発表した。研究では、卵白を食品加工用のたんぱく質分解酵素で加水分解することにより様々な卵白分解物を作製、それらを動物モデル(マウス)を用いて検証した。すると、①離乳時期のマウスに経口投与することで、鶏卵アレルギーの発症を抑制する卵白分解物を見出した。さらに、②すでに鶏卵アレルギーを発症しているマウスに投与しても、分解前の卵白に比べてアレルギー症状を引き起こしにくく、③炎症を人為的に引き起こした皮膚に貼付しても、IgE抗体を産生しにくいことを確認。最終的に、①~③の3つの要素が揃った卵白分解物2種を同定した。研究グループでは、この卵白分解物について「より安全性の高い食物アレルギー予防法の確立に繋がる可能性がある」としている。

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