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人口当たり保健師数が多いと新型コロナ罹患率は低い <奈良県立医大>
奈良県立医大は5月10日、人口当たりの保健師数が多い都道府県では、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の罹患率が低いとする研究結果を公表した。同大の研究チームは、人口当たりの保健師数に応じて都道府県を5つのグループに分け、COVID-19の罹患率について、変異型別の層化分析を行った(高齢化率や人口密度などの影響は統計処理している)。その結果、保健師数が最も少ないグループは最も多いグループと比べ、いずれの株においても、罹患率が統計的に有意に高かったという。研究チームは「先行研究では保健師数が多いほど、健診やがん検診の受診率が高いことが報告されているが、保健師数を増やすことは、日本におけるCOVID-19の感染拡大を封じ込めるのに役立つ可能性を示唆した」としている。
→ プレスリリース【PDF】