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症例急増受け、アレルギー原因食物の表示で「くるみ」を義務づけへ<消費者庁>
伊藤明子消費者庁長官は6月1日の記者会見で、容器包装された加工食品で表示が義務づけられているアレルギー物質(特定原材料)に、くるみを追加する方針を示した。食物アレルギーの原因食物の上位3品目はこれまで、鶏卵・牛乳・小麦だったが、2021年度の全国実態調査で、木の実類の割合が13.5%と、鶏卵、小麦に次ぐ第3位となり、なかでもくるみによる症例数が急増している。この結果を踏まえ学識者によるアドバイザー会議で、くるみの表示を義務づける方針が決定した。特定原材料は現在、卵、乳、小麦、えび、かに、落花生、そばの7品目で、くるみは8品目目となる。前出の調査では、木の実類が増加した理由について、「国内消費量の増加が要因の一つである可能性も考えられる」としている。
→ 伊藤消費者庁長官記者会見要旨
→ 令和3年度 食物アレルギーに関連する食品表示に関する調査研究事業 報告書【PDF】