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腸内細菌叢でパーキンソン病の進行を予測<名古屋大など>

名古屋大学は6月2日、同大・岩手医科大・福岡大と岡山脳神経内科クリニック柏原健一院長らの研究グループが、パーキンソン病患者165人を2年間フォローアップし、研究開始時の腸内細菌叢から2年後の症状進行を予測するランダムフォレストモデルを作成したと発表した。研究では、早期のパーキンソン病患者において、「短鎖脂肪酸産生菌(Fusicatenibacter属、Faecalibacterium属、Blautia属)が少ない患者」、あるいは「ムチン分解菌(Akkermansia 属)の多い患者」で症状が早く進行することが明らかになった。これら4つの菌の量は、それぞれの患者で2年間で変化せず、パーキンソン病の進行を早める可能性が示された。研究グループでは本研究の結果から、「早期パーキンソン病患者に対して腸内細菌叢を正常化する、あるいは不足する腸内代謝産物を補う治療介入を行うことで症状進行を遅らせることができる可能性があることが示された」としている。

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