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抗生物質が効く仕組みを解明<岡山大・大阪大>
岡山大学は6月16日、同大異分野基礎科学研究所と大阪大学大学院の研究グループが、抗生物質であるアムホテリシン B(AmB)が真菌の細胞膜で形成するイオンチャンネル複合体の構造を明らかにしたと発表した。優れた抗真菌活性をもつAmBは、長年医薬品として重用されてきたが、腎毒性などの強い副作用を併発する。その解決には、AmBの活性発現のメカニズムを明らかにすることが必要だった。今回、研究グループは、有機合成化学と固体NMR測定、分子動力学計算を組み合わせることで、真菌の細胞膜を模倣した環境でAmBが形成するイオンチャネル構造を明らかにしたという。
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