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自家腸上皮オルガノイドを、潰瘍性大腸炎患者に移植<東京医科歯科大>

東京医科歯科大は7月7日、潰瘍性大腸炎の治療を目指した自家腸上皮オルガノイド移植治療の第1例目を実施したと発表した。オルガノイドとは、あたかも小さな臓器のような構造と機能を備えた細胞の集合体で「ミニ臓器」とも呼ばれる。これまで、腸の粘膜上皮を修復再生が滞る潰瘍性大腸炎の患者に対しては、組織再生を促す治療の選択肢は存在しなかった。そこで同大の研究チームは、粘膜上皮再生の起点となる腸上皮幹細胞を含むオルガノイドを患者自身から採取、大量に培養したうえで内視鏡を使い移植する技術を開発した。今回は、この技術を使い、自家腸上皮オルガノイドを移植する初の臨床研究となる。現在経過観察中だが、成功すれば、クローン病など難治性潰瘍を伴う他の消化管難病への応用・展開も期待できるという。

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