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オミクロンBA.5株、BA.2より病原性高く、呼吸機能に影響<G2P-Japan>
新型コロナウイルスのオミクロンBA.5株は、オミクロンBA.2株よりも高い病原性を示し、特に呼吸機能に異常を来たす傾向があるという実験結果を、9月15日、東大医科学研究所が公表した。研究コンソーシアムG2P-Japanが行ったヒトiPS細胞由来肺細胞を用いた感染実験の結果、BA.5株は、BA.2株よりも、肺細胞における増殖効率が高いことを確認したという。さらにハムスターを用いた感染実験を行ったところ、BA.5株スパイクタンパク質を持つウイルスは、BA.2株のスパイクタンパク質を持つウイルスに比べ、体重減少が有意に大きく、また呼吸機能の異常を示す検査数値が有意に高いことを突き止めたという。G2P-Japanではそのほか、BA.5株の実効再生産数はBA.2株の1.4倍であること、BA.5株は、BA.2株など他の亜系統株と比べ、感染やワクチン接種で誘導される中和抗体に対し、より抵抗を示すことなども、突き止めたという。
→ プレスリリース(東大医科学研究所)