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アトピー性皮膚炎のかゆみの原因物質と阻害剤を発見<佐賀大・富山大>
佐賀大学は1月10日、同大と富山大の研究グループが、アトピー性皮膚炎のかゆみが発生する原因物質とそのメカニズム、かゆみを顕著に改善する原因物質の阻害剤を見出したと発表した。研究グループの出原賢治・佐賀大教授らは、皮膚組織でつくられるペリオスチンがアトピー性皮膚炎に重要な役割があることを10年前に発見したが、かゆみとの関係は明らかではなかった。今回、アトピー性皮膚炎モデルマウス(FADSマウス)を用いた実験で、ペリオスチンが知覚神経に作用してかゆみを引き起こすことがわかった。さらに、CP4715という化合物をFADSマウスに投与したところ、ペリオスチンの働きが抑制され、かゆみが顕著に改善したという。研究チームでは「今後、CP4715をアトピー性皮膚炎のかゆみに対する治療薬として開発することにより、アトピー性皮膚炎患者にとって福音となると考えられる」としている。
→ プレスリリース
→ YouTubeチャンネル佐賀大学(1月10日 臨時会見)