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コロナ禍による、がん検査数の一時的な減少をビッグデータで確認<千葉大など>
千葉大学は1月25日、がん診断のために行う検査の数が、COVID-19のパンデミック直後に一時的に減少したことを初めて確認したと発表した。医学部附属病院、大学院医学研究院、ちば県民保健予防財団の共同研究チームは、厚労省から、NDB(National Database)のうち2015年1月~2021年1月のデータの提供を受け、がん診断のために行う14種の検査のレセプト件数をカウント、パンデミックがなかったと仮定した場合の検査数の予測値と実際の検査数の変化量を推定した。その結果、パンデミック直後に一時的に減少していたことを初めて確認。また、その後、速やかに回復したものの、減少分を補うほどの増加は認めらなかった。研究チームでは「一部のがんの未発見やその後の予後の悪化が懸念される」としている。
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