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1月インフル治療薬処方、20代以下が全体の7割以上<インテージリアルワールド>
株式会社インテージリアルワールドは、独自に運用するデータベースCross Factのデータを基に、2023年1月、新型コロナの感染拡大がレセプトデータに与えた影響を調査・分析した結果を2月20日に公表した。それによると、1月の経口インフルエンザ治療薬の推計患者数は約69万人で、昨年12 月(約9万8,000人)の約7倍に上った。コロナ前2シーズン(2019年・20年の1月度)平均患者数約339万人よりは少ない状況は続いているが、コロナ後2シーズン(21年・22年の1月度)平均患者数約3,000人に対しては約230倍と大きな増加を示した。また、各シーズン9月~翌年1月までの患者数を年代別に見てみると、今シーズンは10歳未満と10代がそれぞれ全体の4 分の1 を占め、20代以下では全体の70%以上を占めている。一方、例年であれば10~20%を占める60歳以上の患者は、全体の5%に満たない。同社では、「手洗いうがいの徹底やマスク着用などの基本的な感染対策が浸透していることから全体的な患者数は少ない状況が続いているが、感染対策が難しい小児や活動が活発な10代、20代で感染が拡大しているようだ」と分析している。なお、分析対象は、院外調剤薬局で調剤可能なオセルタミビル、ザナミビル、ラニナミビル、バロキサビルを処方された患者となっている。
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