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在宅療養支援診療所・病院による在宅医療は効果を上げている<筑波大>
筑波大学は2月17日、利用する医療機関の種類によって65歳以上の高齢者が受ける在宅医療サービス(往診、入院、在宅看取り)がどの程度異なるのかを明らかにした調査結果を公表した。調査は、全国の医療レセプトデータ(NDB)を用い、2014年7月から2015年9月の間に新たに訪問診療を開始した65 歳以上を対象とした。訪問診療を受けた医療機関種別(一般診療所、従来型在支診・在支病、機能強化型在支診・在支病)に、訪問診療開始から6カ月間の往診、入院、看取りをアウトカムとして比較した。その結果、「追跡期間中に1 回以上の往診」は、一般診療所と比べ、従来型在支診・在支病、機能強化型在支診・在支病は有意に多かった。一方、1 回以上の入院は、機能強化型在支診・在支病は有意に少なかった。追跡期間中の在宅看取りは、一般診療所と比べ、従来型在支診・在支病、機能強化型在支診・在支病で優位に多かった。これらの結果について研究チームでは、一般診療所と比較して在支診・在支病を利用する患者は往診が多くて入院は少なく、医師の立ち合いを伴った在宅看取りが多いこと、特に、機能強化型在支診・在支病は往診や在宅看取りをより多く提供していることが明らかになったとしている。
→ プレスリリース【PDF】