ファストドクター株式会社は3月16日、医師を対象としたHPKIカードの取得状況などに関する調査結果を公表した。HPKI(Healthcare Public Key Infrastructure)カードとは、保健医療福祉分野で公的資格の確認機能を有する電子署名や電子認証を行うために必要な「医師資格証」で、日本医師会電子認証センターが発行する。1月に始まった電子処方箋の取扱いにも必要となるが、その認識について尋ねたところ、「認識している」35.9%に対し、「認識していない」が64.1%だった。取得状況については「取得している」6.9%、「現在、審査または発行待ち」9.4%である一方、「取得していない」61.7%、「HPKIカードが何かわからない」22%という結果だった。また、未取得の医師に今後の取得意向を尋ねたところ、「今後、取得予定」は39.8%に過ぎず、「未定」44.6%、「取得予定はない」15.6%と、取得意向が定まっていない傾向が見られた。ファストドクター社は、医療機関に向けて「往診救急事業」「臨時当直医事業」を展開している会社で、調査は、同社プラットフォームに登録している医師のうち、アンケート調査への協力が得られた277名を対象に、今年1月に実施した。