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石けん類の使用頻度がアトピー性皮膚炎や食アレ発症に関係<富山大>
富山大学は5月12日、同大附属病院小児科の研究グループが行った入浴時の石けん類使用頻度とアレルギー疾患の発症の関連についての調査結果を公表した。研究グループは、「子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)」の参加者74,349名を対象に、母親へのアンケート調査を実施。1歳半の時に入浴時に石けん類を使う頻度は、「毎回使う」が9割と大多数を占めたものの、「だいたい使う」「ときどき使う」「ほとんど使わない」子どもも一定数いた。そこで、「毎回使う」子どもを基準とした場合の、「だいたい使う」「ときどき使う」「ほとんど使わない」子どもおける、3歳時点でのアトピー性皮膚炎、食物アレルギー、ぜん息の診断状況を調べた。その結果、1歳半時点の入浴時の石けん類使用の頻度が少ない子どもでは、3歳時点でアトピー性皮膚炎と食物アレルギーと診断されている子どもが多くなる傾向が見られた。ぜん息に関しては入浴時の石けん類使用の頻度との関連は認められなかった。
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