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乳児期の唾液接触が学齢期のアレルギー発症リスクを低下させる<和歌山県立医大>

和歌山県立医科大学は5月24日、同大および兵庫県立医大、獨協医大、高槻赤十字病院との共同研究により、「乳児期の唾液接触と学齢期のアレルギー発症リスク低下との関連性」をアジアで初めて明らかにしたと発表した。研究チームは2016~17年、石川県と栃木県の小・中学生3,570人とその保護者にアンケートを実施。乳児期の食器の共有や親の唾液によるおしゃぶりの洗浄を介した唾液接触と、学齢期の湿疹(アトピー性皮膚炎)、アレルギー性鼻炎、喘息の発症リスクとの関連を分析した。その結果、乳児期の食器共有による唾液接触は、学齢期の湿疹発症リスクの低下と、親の唾液によるおしゃぶりの洗浄を介した唾液接触は、学齢期の湿疹・アレルギー性鼻炎発症リスクの低下と、有意に関連していた。さらに、学齢期の喘息と、親の唾液によるおしゃぶりの洗浄を介した唾液接触は、はっきりとした有意差は出なかったものの、「発症リスク低下の可能性」について推測できる結果が出たという。同種の結果は、スウェーデンにおける先行研究で明らかになっていたが、アジアでは初という。

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