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妊娠中の血中サイトカインと産後うつの関係を発見<東北大>
東北大学は6月15日、妊娠中の血中サイトカインと産後うつとの関係を調べた研究成果を公表した。同大メディカル・メガバンク機構の研究グループは、東北メディカル・メガバンク計画による三世代コホート調査に参加した妊産婦を対象に、妊娠中と産後の血漿中の代表的なサイトカインのレベルを測定した。その結果、産後うつ症状を呈する母親の妊娠中の抗炎症サイトカイン(IL-10, IL-4)レベルは、産後にうつ症状を呈しない母親と比べ有意に低い値を示したという。研究グループではこの結果について、「妊娠中に産生される抗炎症サイトカインが産後の心の健康状態と関連している可能性を示している」「産後うつの病態解明や、予防法などの開発に貢献することが期待される」としている。
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