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うつ病・不安障害発症の原因は、海馬のミトコンドリア障害<広島大>

広島大学は6月28日、うつ病や不安障害と海馬のミトコンドリア障害の関係を明らかにしたと発表した。同大学院医系科学研究科の研究グループは、うつ病や不安障害を呈するモデルマウスの脳・海馬においてミトコンドリアの障害を認めた。さらにモデルマウスの海馬では、ミトコンドリア障害に伴って炎症性物質であるⅠ型インターフェロンが増加していることも初めて発見。加えて、Ⅰ型インターフェロン受容体に対する中和抗体を経鼻投与することで、うつ・不安様行動が改善されることも見出した。この結果について同大では、「細胞が生き生きと元気に活動し、生命機能を維持するうえで重要なミトコンドリアの働きが障害されることで、うつ病や不安障害が発症している可能性が考えられる」「ミトコンドリアやⅠ型インターフェロンをターゲットにした薬剤は、うつ病や不安障害の新たな治療薬となることが期待される」としている。

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