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医薬品製造工程での発がん性物質生成に大気中のNOxが関与か?<東和薬品>
東和薬品株式会社は11月6日、大気中の窒素酸化物が、発がん性ニトロソジメチルアミン(NDMA)生成の一因として考えられるとする研究成果を公表した。アミン類と亜硝酸類との反応によって生成されるニトロソアミン類は発がん性が懸念されている化学物質群だが、今回はその中でニトロソジメチルアミンの生成メカニズムの解明に取り組んだ。結果、ジメチルアミンが大気中の窒素酸化物と反応し、微量のNDMAが発生することを見出したという。大阪公立大学との共同研究チームでは、「身近な医薬品にはジメチルアミンと同様の構造や反応性を持つ薬剤が数多く存在しており、本研究成果は、大量の大気に曝露されうる医薬品の製造工程(原薬、製剤)における新たな品質確保の知見を示唆するもの」としている。
→ プレスリリース【PDF】