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食事・栄養のオンライン情報、半数以上は編者・著者、引用文献明示せず<東京大>

東京大学は11月14日、日本語で書かれた食事と栄養に関するオンライン情報に関する調査結果を公表した。同大大学院医学系研究科の村上健太郎教授らの研究グループは、オンライン情報を抽出するための「検索キーワード」と「関連キーワード」などを特定したうえで、Google検索を用いて1,703個のオンライン情報を抽出し分析した。その結果、最も多かったテーマは、「食べ物・飲み物」(22.9%)。2番目以降は「体重管理」(21.5%)、「健康効果」(15.3%)、「食」(13.8%)だった。食事や栄養に関するオンライン情報の主な発信源で最も多かったのは「IT企業・マスメディア」(27.8%)で、次いで「食品企業(生産・小売)」(14.5%)、「その他」(13.9%)、「医療機関」(12.6%)の順だった。編者または著者の存在を明示しているコンテンツは半数以下(46.4%)、引用文献があるコンテンツは40.0%にとどまった。さらに、コンテンツのテーマや発信源は、編者または著者の存在を明示していることや広告が付随していること、参考文献の有無という各特性と統計学的に有意に関連していた。特に、体重管理をテーマとしたコンテンツは、編者や著者の存在の明示(57.9%)、広告の付随(74.6%)が多い一方で、参考文献の引用(35.0%)は少ないという結果だった。また、医療機関からのコンテンツは、引用文献が少ない傾向にあった(29.0%)。

プレスリリース【PDF】