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ウゴービ発売で、「安全・適正な使用」を訴える<日本肥満学会>
2月22日、ノボノルディスクファーマから肥満症治療薬ウゴービ(一般名:セマグルチド/持続性GLP-1受容体作動薬)が発売されたのを受け、日本肥満学会は同日、ステートメントを公表した。ステートメントではウゴービについて、「肥満症に対する十分な理解のもと、安全・適正に使用されることが望まれる。特に、本剤は健康障害を伴わない(したがって肥満症とは診断されない)肥満に用いるべきではなく、また低体重や普通体重など適応外の体重者に対し美容・痩身・ダイエット等の目的で用いる薬剤ではない点には、十分留意すべきである」としている。セマグルチドは2型糖尿病治療薬オゼンピックとしてすでに使用されているが、「やせ薬」としての適応外使用が社会問題となっている。同学会では昨年11月、ウゴービが薬価収載された際のステートメントでこの問題に言及。ウゴービは、オゼンピックとは独立した臨床試験において肥満症に対する効果と安全性の検証プロセスを経て上市された「別の製剤」との見解を示している。
→ 肥満症治療薬の安全・適正使用に関するステートメント(GLP-1受容体作動薬発売に関して)