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免疫CP阻害薬と腸内細菌叢移植併用の臨床試験を開始<順大・国がんなど>
国立がん研究センター中央病院、順天堂大学、メタジェンセラピューティクス株式会社の三者は8月9日、「胃がん・食道がん患者に対する免疫チェックポイント阻害薬と腸内細菌叢移植併用療法」に関する臨床試験を同月中に開始すると発表した。近年、免疫チェックポイント阻害薬による治療効果が得られない患者に対し、腸内細菌叢を調節することでがんに対する免疫が増強され、治療の奏効割合が改善される可能性が示唆されている。今回の試験は、日本初の消化器がん患者を対象とした「腸内細菌叢移植」の臨床試験で、食道がんおよび胃がんで免疫チェックポイント阻害薬による治療効果が得られない患者を対象とする。順天堂大学とメタジェンセラピューティクス社は、適格性検査を通過した「腸内細菌ドナー」の便から、腸内細菌叢溶液を分画し、安全性試験・スクリーニングにより安全性・有効性を確保する。腸内細菌叢溶液は順大で調製、凍結保管の後に国立がんへ輸送され、腸内細菌叢移植実施時まで凍結状態で保管される。
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