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医師会立助産婦・看護師・准看養成所のほとんどが定員割れ<日本医師会>
日本医師会はこのほど、医師会立の助産師・看護師・准看護師学校養成所に関する、2024年調査分の結果を公表した。それによると、今年度募集を実施した学校数は准看課程127校、看護師2年課程53校、看護師3年課程74校、助産師課程4校だった。募集を停止した学校は准看課程10校、看護師2年課程3校となっている。その他課程変更で看護師3年課程が2校開設された。准看課程の応募者数は2019年度では9,577人だったものが、今年度は3,765人と4割の水準にまで激減。入学者は3,007人だった。定員充足率はいずれの課程も大きく低下し、准看課程では平均55.2%と近年で最も低い結果となった。90%以上の充足率を満たしているのは127校中15校のみで、ほとんどの学校で定員割れという非常に深刻な状況にある。日医では、「状況は一段と悪化している。特に准看課程や看護師2年課程では学校運営の分水嶺に立 っており、このまま養成所の閉校が続けば、地域の医療・介護提供に影響を与える恐れがある。また、地域に密着した養成所が無くなることで、地域外あるいは県外への人材の流出につながる可能性も危惧される」としている。
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