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訪問介護事業者の倒産、早くも過去最多に<東京商工リサーチ>
2024年の「訪問介護事業者」の倒産が10月までに72件判明し、2023年の年間67件を上回り、過去最多を記録したことがわかった。東京商工リサーチが11月5日に公表したレポートによると、72件のうち、個人企業他を含め資本金1千万円未満が61件(構成比84.7%、前年同期48件)、従業員数10人未満が68件(同94.4%、同41件)と、小・零細規模の事業者が大半を占めた。レポートは、「物価高に伴う運営コストは高止まりし、ヘルパー不足の解消見通しは立たない。そこに基本報酬の引き下げのダメージを受けやすい小・零細の訪問介護事業者の倒産増がこれから本格化する恐れがある」「公定価格で価格転嫁が難しい事業であるだけに支援が行き届かなければ、倒産増に歯止めはかからないだろう」とし、今年の訪問介護事業者の倒産件数は80件を超えるとの見通しを示している。
→ TSRデータインサイト