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大腸がんの対策型検診、引き続き便潜血検査免疫法を推奨<国がん・ガイドライン>
国立がん研究センターは11月27日、「有効性評価に基づく大腸がん検診ガイドライン」2024年度版を公開、大腸がんの対策型検診として、「便潜血検査免疫法」を引き続き推奨グレードAとし、全大腸内視鏡検査はCとした。05年度版公開以降の国内外の研究を分析した結果、便潜血検査免疫法の感度が大幅に向上していたことなどを踏まえた結果という。全大腸内視鏡検査は死亡率減少効果を示す科学的根拠はあるものの、証拠の信頼性が低いことから、現状では対策型検診で実施しないことを推奨した。ただし現在、国内外で複数進行中の無作為化比較対照試験の結果が公表された段階で再評価を行う。今回のGLでは、便潜血検査免疫法による大腸がん検診の推奨対象年齢も変更、「40-74歳」が推奨されるが、「45歳開始」「50歳開始」も許容されるとした。終了年齢に関しては、精密検査や治療に伴う偶発症や合併症を考慮して「74歳」が妥当と判断した。検診間隔は1年から2年にすることも可能、採便回数は「1回法」「2回法」のいずれも可能としている。
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