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二極化が進行、2023年度の介護医療院の経営状況<福祉医療機構>
福祉医療機構は昨年12月13日、2023年度の介護医療院の経営状況を分析したレポートを公表した。同機構の貸付先の経営データを分析したもので、23年度は112施設(うち医療法人103施設)を対象とした。全施設で前年と比較すると、事業利益率は0.7ポイント増の3.3%、経常利益率は0.8ポイント増の4.8%といずれも微増だが、赤字施設割合は37.7%から38.4%とわずかに増え、経営状況の二極化がうかがえる結果となった。進行黒字・赤字施設を比較すると、黒字施設では入所利用率が高く、医療機関からの新入所者数も多い。同機構では「介護医療院においては、医療機関からの受入れが重要なことがわかる」としている。退所者については、Ⅰ型の黒字施設では死亡退所が多かった。同機構では、「さまざまなステージの入所者を受け入れていることが、入所利用率の高さにつながっているのだろう」とコメントしている。Ⅱ型の対処経路には、黒字・赤字施設でⅠ形ほどの差はなかった。
→ 2023年度 介護医療院の経営状況について【PDF】