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AMRによる死亡者数、少なくとも8,000人と推計<国立国際医療研究センター>
国立国際医療研究センターは12月5日、国内初となる薬剤耐性(AMR)による死亡者数の推計を発表した。薬剤耐性菌の中でも頻度の高いメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)とフルオロキノロン耐性大腸菌(FQREC)について検討したもので、2017年には、MRSA菌血症で4,224人、FQREC菌血症で3,915人の計8,139人が死亡したと推計された。2011年との比較では、MRSA菌血症による死者は28.6%減、FQREC菌血症による死者は91%増、両者の合計は2.1%増となっている。その理由について同センターでは、黄色ブドウ球菌に占めるMRSAの割合の低下、大腸菌菌血症全体の増加、大腸菌のフルオロキノロン耐性の増加を挙げている。
→ 国立国際医療研究センター病院 AMR臨床リファレンスセンター・プレスリリース【PDF】