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引きこもりの新定義を提案 <九大・神庭氏、加藤氏ら>
九州大学の神庭重信氏、加藤隆弘氏とオレゴン健康科学大学のアラン・テオ氏らのチームはこのほど、引きこもりについての新たな定義を提案、世界精神医学会の公式出版物であるWorld Psychiatryで発表した。専門家チームは、引きこもりを「自宅において著しく社会的に孤立している」「社会的孤立が少なくとも6カ月以上の期間で継続している」「社会的孤立について著しい苦痛または機能障害を経験している」の3要件すべてを満たすものと定義。軽度(週2~3日以下の外出)、中度(週1日以下の外出)、重度(1つの部屋からほとんど出ない)の3段階で評価する。同チームでは、世界中に存在する引きこもりに悩む人々の治療法を改善するためにも、明確で一貫した定義の必要性を指摘した。
→ World Psychiatry(10 Jan 2020)