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気管支喘息患者は新型コロナに感染しにくい可能性<国立成育医療研究センター>
国立成育医療研究センターは6月2日、気管支喘息患者が新型コロナウイルスに感染しにくい可能性を示唆する研究結果を発表した。関係する論文をメタ解析した結果、中国、米国、メキシコの8都市から報告された合計17,485名の新型コロナウイルス患者のうち、気管支喘息の合併率は5.27%。一方、当該国の一般集団での気管支喘息の有病率は7.95%であり、気管支喘息患者群の方が有意に低かったという。考えられる理由として同センターでは、アレルギー疾患患者の気道上皮細胞では、新型コロナウイルスの受容体(ACE2)が、喘息病態を形成するサイトカイン(IL-13)の働きにより、産生されにくいこと等を挙げている。
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