自律的にインスリンを放出する人工膵臓を開発<名古屋大学環境医学研究所 他>
今回の研究では、血液透析用の中空糸をグルコース応答性ゲルでコーティングすることで、インスリン放出効率を飛躍的にアップさせた。また、軽症糖尿病モデルラットに今回開発したデバイスを皮下留置したところ、高血糖が顕著に改善した。糖尿病モデルラットで平均血糖値を正常化したことに加え、低血糖を引き起こさず日内変動指標を大幅に改善したのは、エレクトロニクスフリーなシステムとしては世界初だという。このデバイスが臨床応用されれば、血糖値を低下させるだけでなく合併症予防に有効である可能性や、1型、2型糖尿病のインスリン療法の早期導入につながる可能性があるとしている。
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