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アトピー性皮膚炎のかゆみを抑える治療薬 治験で効果 <京都大学、マルホ株式会社>

7月9日、京都大学大学院医学研究科 椛島健治教授らのグループは、アトピー性皮膚炎のかゆみを引き起こすと考えられている「インターロイキン31(IL31)」を標的とした抗体製剤「ネモリズマブ」の効果を、国内の治験で確認したことをニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディシンに発表した。
研究では、症状の重い国内の13歳以上の男女215人を、ネモリズマブを注射する群とプラセボ群に分け、投与16週間後の有効性と安全性を評価。その結果、ネモリズマブ投与群では投与翌日からかゆみの改善がみられ、16週間後にはかゆみの程度が平均42.8%改善。皮膚所見などから評価するアトピー性皮膚炎の重症度も平均45.9%改善した。
椛島教授は「アトピー性皮膚炎の患者さんはQOLの低下に苦しんでいる。本剤が患者さんと家族の苦しみやアトピー性皮膚炎がもたらす社会的損失の軽減につながる可能性がある」としている。

京都大学 研究成果