メニュー

商品ジャンル

一覧

老化細胞を除去するワクチン 糖尿病モデルマウスでの治療効果を確認 <大阪大学>

大阪大学は5月19日、老化細胞を生体から除去する治療ワクチンの開発に成功したことを発表した。老化細胞は、分裂を停止して増殖しない状態にある細胞で、近年、この老化細胞から炎症性サイトカインなどが多量に分泌され、周辺の細胞に悪影響を及ぼし細胞老化を促進している現象が報告されている。大阪大学大学院医学系研究科の中神教授らの研究グループは、老化T細胞除去を目的とした治療ワクチンを作製。高脂肪食で肥満にさせ内臓脂肪で老化T細胞(PD-1陽性/CD153陽性細胞)が増加したマウスにCD153を標的としたワクチンを投与したところ、老化T細胞の増加抑制、糖尿病の改善を認めた。
研究グループは、老化T細胞は糖尿病だけでなく様々な老化関連疾患への関与が考えられるため、複数の疾患への治療法としての可能性も考えられるとしている。

大阪大学 プレスリリース